以前キーボードの記事で「結局マウスに重きをおくべき」というような話をしましたので、今日はそれについて語りたいと思います。

 マウスの歴史は意外と古く、初めてそのデザインが公表されたのは1961年と言われています。70年台にはボールマウスが普及し始め、光学式のものは80年台に入ってからとの文献を読んだことがあります。
 現在、ボールマウスを使っているのはおそらく、ソフトウェアの仕様上、本体の更新が不可能なパソコンに付随するものだけと思われます。予算の無い地方自治体が管理する学校のマウスだって、光学式になってから随分と経つでしょう。
 さらにはレーザー方式が登場し、ポインタの安定感に絶大な信頼度が付加されるようになったというわけです。

 ということで、おすすめを書くにあたっての前提として「レーザー方式のものに限る」という点があることをご理解ください。光学式は、私自身が使わなくなってから既に数年経過していますので、最近の機種に関するレビューができません(^-^;。

ワイヤード(有線)マウス

Logicool G9 Lazer Mouse
プレスリリースが2007年ということで既に取り扱っているショップはありませんが、私が使った中では最も操作性の良いマウスでした。今も現役です。ウェイト調節や感度調整はもちろん、サイドグリップに至るまでカスタマイズ可能という、かゆいところに手が届く商品でしたね。特に細かい操作に対して抜群の性能を発揮し、数ドット単位の操作もできるほどでした。
ちなみに、メインのマシンにはG5を繋いであります。これも相当に優秀なマウスだと思います。

今はそもそもワイヤードのマウス自体が珍しくなってきていますけど、ゲーミング用がすべての領域をカバーするというのは昔からの信念であります。エルゴノミクスデザインのように、手の一部として使えることが操作性の向上にも繋がりますので、購入の際にはデザインのみで選ばず、実際に触ってみて確かめるということをしてください。

ワイヤレス(無線)マウス

Logicool  PERFOMANCE MOUSE M950
やはりロジクールになってしまうのですが、このワイヤレスは今まで使った中でも一番の持ち安さでした。これはまだメーカーサイトにもある商品でEOLになっていないので買えますね。難点は電池持ちくらいのものですが、乾電池ではなく充電式なので、「ストックが無くて困った」という事態にはならないです。マウスに1万円も出せないという方もいらっしゃるでしょうが、快適性と耐久性を考慮に入れると激安マウスよりはこちらを買ったほうが幸せになれます。

ちなみに、これ以前はMX-1000を3台ほど買ってそれぞれ3年ずつ使い倒しました。横の塗装がすぐに剥げてしまう以外はこれと言って難点もなく、快適そのもののマウスでした。MX-1000に出会ってから「やはりマウスにはお金をかけるべき」という結論に至ったのです。

特にワイヤレスマウスに関しては、安い物に性能を期待してはいけません。ポインタが飛んだり、クリック時にずれたりといった使い勝手の悪さに遭遇することになります。また、メーカーによっても多種多様で、当たり外れの激しい会社があるのも事実です。その点、LogicoolとMicrosoftはどれを買っても満足できると思います。マウスならこの2社以外はあまりおすすめしません。もちろんそれ以外も30台ほど使ってきての感想ですから、大手には敵わないんだなぁというのが正直なところです。まぁ、個人の相性もあるでしょうが…。

 さて、マウスやキーボードのカテゴリに関しては「売れている物が良い物とは限らない」という注意点がありまして、「安い=コスパが良い」という式が成立しないことを意味しています。デザインや口コミ等で選ぶと後悔することもありますので、店頭でじっくり品定めをするというのが正しい姿勢だと思いますねぇ。
 じゃあ高い物を選べば良いのかと聞かれると、これまた逆に「高くても良い物とは限らない」というのがこれまでの経験から導かれてしまいます。特に海外のマイナーなメーカー製マウスはハズレも多かったです。ゲーミング用と謳っていても、とてもじゃないけどFPSには耐えられない性能であったり、使用1ヶ月で再生不能なほどに壊れたりといったケースもありました。私はかれこれ20年以上人柱街道を歩んでますので、交換を要求したりはしません。代わりに、自サイトで「これは買ったらあかんやつ」とさんざんレビューしてきました。

 「マウスなんて何でもいい」と考えている方こそ、自分の理想のマウスに巡り会うまでいろいろ買って試してみましょう。そうすればほら、華麗に素敵に人柱街道まっしぐらですよw。