えーとまずは昨日の記事について、こんなサイトを見つけたので補足を。
developer.android.com
 ここのダッシュボードというところに、Androidのバージョン別ディストリビューション率が上がっています。予想通り4.4(KitKat)が一番多く36%、次いで5.0(Lolipop)が16.9%、5.1が15.7%となっています。配給の問題があるので5.1にアプデされない個体がまだ多いということですね。6.0は0.7%とまだまだ普及途上。導入するのは先送りでいいかもしれません。
 今も中華パッドの多くはJelly Beanのままですし、4.xのスマートフォンもアプデがかからないものが多いようです。APIに合わせて作られた構成で使うのが一番いいということなんですかね。

 では今日の話題。
 多くの愛用者がいる日本語入力アプリ「Simeji」について。開発者は元々日本人でしたが、中国の百度(日本法人はバイドゥ株式会社)という会社に買収されて今に至ります。
 このサイトで数々の問題点について釈明が書かれていますけど、事の発端は2013年暮れのキーロガーもどき事件。Simejiを使って入力した情報をクラウドに不正送信していたというのです。これについても情報が錯綜していて、いったい何が正しいのかユーザーは混乱するのですが、ネットで騒がれたのは、「アプデしない限り使ってはいけない」「不要なトラブルを避けるなら即刻アンインストール」ということでした。
 私もふと思い立ち、おもむろに中華パッドを開いてみると出るわ出るわSimejiの嵐。キノコ祭りですよ。NECのタブも中華製ということでプリインストールされていました。私は、購入したタブレットやスマートフォンにはすぐさまGoogle日本語入力を入れるので、デフォルトIMEが何かは興味が無かったのですが(^-^;、こうして見るとかなりの普及率だなぁと思いましたよ。
 一時収束したかに見えたバイドゥのお祭りですが、すぐさま半年後にサーバーDoS攻撃が発覚したり、はたまた通信料が膨大になるとの報告を受けて調査が入ったりと、話題に事欠かない会社とアプリなわけです。詳しくはWikiにも書かれているのでご覧くださいね。

 ここからは個人的な先入観と偏見で書かせていただきます。何ら企業に対する営業妨害の意思はありませんし、非難する意図が無いこともご理解いただれれば幸いです。ただ事実に基づく個人の感想というスタンスですので、その点をご了承ください。

 中国企業の製品クオリティって世界的に「買いたくない」と言われるレベルなのは周知の事実ですよね。ニュース番組でも取り上げられたりして、よく世界に誇れるメイドインジャパンと比べられる場面も見ます。事実、これまでに買ったメイドインチャイナの工業製品の中には、目も当てられないほどお粗末なものも多くありました。タブレットで言えば、
「タッチパネルがカスで触れた部分と別の場所が反応する」とか、
「Wi-Fiが3秒に1回途切れる」とか、
「新品なのに筐体すべてにおびただしい数の傷がついている」とか、
「(買って2日目に)USBを差したらいきなりコネクタが抜け落ちた」とか、
日本のメーカーだったら訴訟レベルの初期不良に狂喜乱舞してきたわけですよ。 まぁ工作精度を咎めるのはおそらく労働云々の問題に関わってくるのでボヤいても始まらないのですが、明らかに中国企業の闇が見える点があったのも見逃せなかったことであります。それは、
「ROMにマルウェアが死ぬほど仕込まれていてルート化しないと削除できない」
というものでした。これは許せないでしょう。ルート化が何のことか知りもしない人はさんざん情報を抜き取られるだけの極めて悪質な仕様。これを平然とやってのける企業があるなんてちょっとビックリしましたね。

  しかしながら、ことコンピュータ関連については中国企業が無かったら成り立たない現状でもありますし、黙認しているというのが正解なのかなと考えたりもしました。クオリティはともかく、コスパは群を抜いて素晴らしいのですから、それを求めたら世界の経済が狂ってしまうという危惧さえ浮かんでくるほどです。

 ですから、あとは個人の判断で買うも買わないも使うも使わないも自由ということになるでしょう。私は2000円ちょっとの中国製のPCケースを買い、サイドパネルが何をどうしても閉まらなかったのを金切りバサミで加工して直して使っていました。OSを抜いたパーツすべてで2万円弱というパソコンならそれでいいと思ったからです。結論を書くと、「中国製なんて絶対に買わない」とは思いません。使えるようにすればいいだけの話ですし、すべての買い物が大成功に終わるわけではないという前提のもとに買ってますから。使う人次第でどうにでもなるものなんじゃないんですかねぇ。

 このSimejiの問題も、問題なく使えている人が大半ですし、一部がとやかく騒いでいることから、あたかも危険であるとの認識を植え付けているというだけの事象に他ならないでしょう。イヤなら使わなければいいだけの話ですし、メーカーサイトにも「こうすれば安全」と記されているのですから、全否定はおかしいんじゃないかと思うのです。
 私がSimejiを使わなかった理由は、「顔文字は必要ないしGoogle日本語入力に慣れてるから」 です。それと、「持っているすべての電子機器は同じ環境にしたい」という偏屈精神が作用したのです。

 「また中国か…やれやれ」と生温かい目で見守るのが精神衛生上一番いいと思いますねぇ。

 以上、未だにバッシングが横行しているようなので長々と書いてみました。