【検証端末】
・HUAWEI NEXUS 6P
・apple iPhone 6s
・apple iPhone 5s
・HUAWEI P9 lite
・FREETEL SAMURAI REI
・ASUS ZenFone 2
・Xiaomi Redmi 4
・ZUK Z2
・LeEco Le 2 Pro
・PPTV KING 7
・Onda V80 Plus
・HUAWEI NEXUS 6P
・apple iPhone 6s
・apple iPhone 5s
・HUAWEI P9 lite
・FREETEL SAMURAI REI
・ASUS ZenFone 2
・Xiaomi Redmi 4
・ZUK Z2
・LeEco Le 2 Pro
・PPTV KING 7
・Onda V80 Plus
放置しておけば良いスリープ時の検証と違い、頻繁にチェックしていなければならないテストだったので時間がかかりました。
これらの結果はバッテリの劣化具合い環境などにも左右されますので、あくまで参考値ということでご理解ください。
前回の記事も併せてお読みいただけると比較ができるかと。
各端末のバッテリの減り具合いを検証してみる(スリープ編)
テスト内容は以下のようになっております。
○純正ケーブルを使って100%まで充電
○YouTubeで1080pの動画を2時間再生(室温21.0℃)
→ブラウザではなくアプリからの再生、全画面表示、輝度最大、音量ミュート
○再生終了後に残量を確認
※状態・・・モバイル通信オフ、Wi-Fiオン、Bluetoothオフ、GPSオン、バックグラウンドで動いているアプリは可能な限り同一のものに設定
加えて補足を。
当初は急速放電を使って全て使い切るまでの時間を測ろうと考えていたのですが、実使用状態とは異なる上、iOS用が無いことで整合性が取れないために却下。
そこでいろいろ考えたところ、各レビューサイトでよく用いられている動画再生を試すことにしました。これもバッテリがゼロになるまでの時間を測るのが正しいんでしょうけど、時間の関係で無理。そもそも100%から0%まで動画を見続ける人なんていませんからね(^-^;。…いるかも(^-^;;;。
動画再生でのバッテリ消費をメインとして結果が出るよう、ミュートと輝度最大で統一に近づけています。
もちろん端末の最大輝度はそれぞれ異なるため、一概にすべて同じ環境とは言えません(例えばZenFone 2は最大輝度でもそこまで明るくありません)が。さらにiPhone 5sと6sはRetinaですけど厳密にはフルHDディスプレイではありませんし。
まぁそんな感じで、だいたい2時間一生懸命使ったらこのくらいバッテリは減るよという目安になればと思い、テストしたということですね。
なお、前回記事ではレビュー前で登場していなかったPPTV KING 7とLeEco Le 2 Proは、8時間放置テストの結果も上げておくことにします。
テストに用いた動画は、以下になります。
Aquarium Relax Music - 2 Hours - Sleep Music - HD 1080P
正しくは2時間3分45秒です。ちょっとご覧になると分かりますが、同じシーンの繰り返しなので店頭ディスプレイ用とかそういう用途でしょうね。
選んだポイントは2つ。「できるだけ途中で広告が立ち上がらないもの」「なるべくなら消費電力の高い青や緑主体のもの」ということでした。まぁ微々たる違いでしょうけど気分的な問題で。
テスト風景はこんな感じ。さながら水族館といったところでした。
HUAWI NEXUS 6P (使用期間11ヶ月)
残量66% (搭載バッテリ容量3450mAh)
さすがに最新のものに比べると負けますが、1年半前の機種にしては使用時も優秀だと思います。これもAMOLEDによる部分が大きいかもしれませんねぇ。手持ちの端末の中では唯一の有機ELですんで。
発熱はそれなりです。ベンチマークを走らせたときほどではないにしても、ほんのり温かくなります。
apple iPhone 6s (使用期間10ヶ月)
残量67% (搭載バッテリ容量1715mAh)
搭載バッテリ容量自体が少ないので、普段のイメージ以上に減ってしまいます。前回もちらりと書いたのですが、iPhoneをお使いの方なら誰しも「スリープ時は優秀だけど使ってると減りが早いなぁ…」と感じているのではないでしょうか。7はさらにバッテリ持ちが悪いらしいですよ。
発熱はiPhone 5sも同様にまったくありません。不思議なくらいに冷たいままです。振り向いてくれない女性のごとく。
apple iPhone 5s (使用期間34ヶ月)
残量68% (搭載バッテリ容量1560mAh)
6sよりもわずかに持ちがいいように感じるのは、単純にディスプレイサイズと解像度によるものだと思います。容量と劣化度を考えてもそれしか結論が見当たりません。
あ、もう一つ理由っぽいものがありました。6sはiOS 9ですが5sはiOS 10が入っているんでした。もしこれも関係しているとすれば最新のOSがバッテリ持ちにも貢献していると捉えるべきでしょう。
HUAWEI P9 lite (使用期間7ヶ月)
残量61% (搭載バッテリ容量3000mAh)
スリープ時は優秀だったので期待していたんですけどね。動画再生では5.2インチと3000mAhを活かせない結果となってしまいました。
原因は割とはっきりしていて、この端末、最大輝度設定にすると相当に明るい点にあると思います。好天時の屋外でしか最大輝度なんて使わないでしょうし、それを抑えて使用するなら他レビューサイトでも書かれている通りにバッテリ持ちは優秀な機種だと思いますよ。
FREETEL SAMURAI REI (使用期間1ヶ月)
残量55% (搭載バッテリ容量2800mAh)
やはりMediaTek製の28nmSoCは厳しいですか。話によると、REIの場合、ファームの改善でさらに持ちが悪化したらしいです。
考え方によっちゃ、スリープ時の電気喰いに比べたらおとなしめとも受け取れますし、覚悟して使うならそれほど気にならないレベルかもしれません。
発熱はと言うと、直に金属筐体を伝わって熱いくらいでしたよ。
ASUS ZenFone 2 (使用期間11ヶ月)
残量61% (搭載バッテリ容量3000mAh)
Atomはグラ関係がそれなりに優秀なので喰うんじゃないかとビクビクしてたんですけど、そうでもなかったですね。普段の減り方からはちょっと意外でした。発熱もかなりありましたし。
そんなわけで、ZenFone 3からQualcommに移行したASUSの決断は正解だったと言わざるを得ません。
全然関係無いんですけど、ZenFone 4という端末は2014年5月にリリース済みなんですよね。Atom Z2520でしたよ。懐かしいなぁ。なので、3の後継のネーミングが気になっているのでした。
Xiaomi Redmi 4 (使用期間0ヶ月)
残量81% (搭載バッテリ容量4100mAh)
前回も書いた通り至極優秀。終了後にチェックした際に驚きの声を上げてしまったほどです。もちろん容量の大きさもあるのでしょう。
これでも筐体はほんのり温まっていたんです。ですから覚悟はしていたんですけどね。これが14nmの為せる業でしょうか。
Xiaomiの4100mAh搭載製品は、バッテリ持ちを気にする方のベストチョイスと言えるかもです。
ZUK Z2 (使用期間0ヶ月)
残量73% (搭載バッテリ容量3500mAh)
スナドラ820でありながら見事な残量です。いや、むしろ動画再生くらいじゃ820は躍起になるほど動きもしないということなんでしょう。また、4コアの恩恵かもしれないですね。
プラ筐体なんで排熱はどうなんだろうと思ってましたが、それなりに温かかったです。と言うか、発熱しなかったのはiPhoneの2つだけでしたよ。
LeEco Le 2 Pro (使用期間0ヶ月)
残量49% (搭載バッテリ容量3000mAh)
(スリープ8時間残量93%)
デカコアですからね。当然でしょう。特に上の2.3GHzのコアはA72ですし。
つまりはこのあたりに、MediaTek社がA72を4つにしなかった理由があるのではないかと思ってしまいます。
これはやはり10nmのHelio X30も試すべきかと今から考えるのですよ。電力効率58%向上という話ですんで。1万円台ならP20でもいいんですがね。
スリープ時は優秀とまでは言えないものの、まぁ満足できるレベルです。ただ、やはり3000mAhでも少ないんだなと感じてしまうのは致し方ないところでしょう。20nm以上のMediaTek社製SoC搭載端末なら、3000mAh以下のものは選ばないほうがいいかもしれないです。
PPTV KING 7 (使用期間0ヶ月)
残量59% (搭載バッテリ容量3610mAh)
(スリープ8時間残量92%)
バッテリ容量に助けられている部分はありますが、やはり良くは無いですね。2時間の再生で半分近く持っていかれるのは精神衛生上もよろしくありません。
しかしこれ、6インチのQHDなんですよね。しかも28nmのHelio X10なわけでして。そう考えると大健闘ですわ。
以上のことから、スリープ時の消費も納得がいくというものです。
もう何度書いたか分かりませんが、1万円と小銭が少々で買ってますからねぇ。5.9インチのMate 9が7万円弱、同じ6インチのKIWAMI 2が5万円弱というように、基本的にファブレットは値が張るものなんですよ。我ながらいい買い物をしたと思っております。
Onda V80 Plus (使用期間0ヶ月)
残量24% (搭載バッテリ容量4200mAh)
8インチでAtomなので仕方がないです。と言うか、よくぞ完走できたと誉めてあげてもいいくらいでした。
一応、Win10のEdge上からも30分ほど再生してみたのですけど、システム自体が電気を喰っているのか、単純計算で80%程度になるはずがかなり下回ったことを付け加えておきます。
あまりオススメはできませんが、動画再生用として使う場合には充電しながらというパターンも考慮しなければいけないかもしれないですねぇ。
最後に、前回のスリープ時の結果も含めて表にまとめたものを貼っておきます。
model | バッテリ容量 | スリープ | YouTube |
---|---|---|---|
NEXUS 6P | 3450mAh | 91% | 66% |
iPhone 6s | 1715mAh | 99% | 67% |
iPhone 5s | 1560mAh | 97% | 68% |
P9 lite | 3000mAh | 98% | 61% |
SAMURAI REI | 2800mAh | 82% | 55% |
ZenFone 2 | 3000mAh | 87% | 61% |
Redmi 4 | 4100mAh | 98% | 81% |
Z2 | 3500mAh | 97% | 73% |
Le 2 Pro | 3000mAh | 93% | 49% |
KING 7 | 3610mAh | 92% | 59% |
V80 Plus | 4200mAh | 56% | 24% |
・・・1位 ・・・2位 ・・・3位
差が出る要因としてあらかじめ考えていたのは次の4点でした。
・ディスプレイサイズ
・SoC
・バッテリ容量
・経年劣化
全画面での動画再生なら、やはりディスプレイサイズによる差は顕著だと思いますね。Androidの設定から"電池"の項目を辿っていくと分かるんですが、常に最大の消費項目はディスプレイですから。
視認しやすさとバッテリ持ちとは相容れぬものだということが検証できた気がします。
ぜひご自分の端末でも試してみてはいかがでしょう?
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