・インバースネット EveryPhone

 あらかじめお断りしておきますが、いつもの通り歯に衣着せぬ状態ですので。あしからず。


インバースネット EveryPhone

製品ページ

 製品作りのノウハウはフロンティア神代から継承されているものだと思います。
 ヤマダ電機で取り扱われているEveryPadはLenonvo製ですが、EveryPhoneは初代からこのインバースネットが担当していたはずです。2003年からヤマダ電機のグループ企業となっていますね。
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 ラインナップが6機種あるので、上のグレードから順番に紹介していきますか。画像はDXです。

EveryPhone DX
寸法 154×76×8.2mm
重量 180g
OS Android 6.0
CPU MediaTek Helio X27 2.6GHz*2+2.0GHz*4+1.6GHz*4?
メモリ 4GB
ストレージ 64GB
MicroSD 64GBまで
ディスプレイ 5.5インチ
解像度 1920*1080
メインカメラ 1300万画素+1300万画素
フロントカメラ 1300万画素
バッテリ 3500mAh

 Helio X27については「最大2.6GHz」としか書いていないので標準のクロックを記載しています。

 価格は税込み5万3784円。確かにスペックだけ見たら妥当なところかもしれませんが、心情的にはもう2万円安かったら飛ぶように売れたように思います。
 グローバルな同レベルの端末平均で言ったら、3万円弱あたりが適正価格帯じゃないですかね。


EveryPhone HG
寸法 154×76.4×8.2mm
重量 165g
OS Android 7.0
CPU MediaTek MT6750T 1.5GHz*4+1.0GHz*4?
メモリ 4GB
ストレージ 64GB
MicroSD 64GBまで
ディスプレイ 5.5インチ
解像度 1920*1080
メインカメラ 1300万画素+500万画素
フロントカメラ 500万画素
バッテリ 2000mAh

 こちらもメインカメラはデュアルレンズ構成ですね。しかしバッテリ容量が少なすぎです。正直、ヌガーのDozeを最大限に活かしても使い物にならないと思います。

 価格も4万2984円と、明らかに消費者を舐めすぎですね。
 フルHDと1300+500万画素だからこれくらい…と設定したのかもしれませんけど、せいぜい1万8千円がいいところでしょう。コスパは最悪の部類です。明日突然大金が手に入ったとしても買いません。


EveryPhone PW
寸法 153×78×9.9mm
重量 210g
OS Android 7.0
CPU MediaTek MT6750T 1.5GHz*4+1.0GHz*4?
メモリ 4GB
ストレージ 64GB
MicroSD 64GBまで
ディスプレイ 5.5インチ
解像度 1920*1080
メインカメラ 1300万画素
フロントカメラ 800万画素
バッテリ 6000mAh

 これは長時間駆動がウリです。6000mAhを際立たせるためにあえて他のグレードの容量を落としたんじゃないかと邪推してしまうのですが。

 このブログをお読みの方ならだいたいの適正価格が頭に入っていらっしゃることと思います。そうですね、これくらいのスペックなら1万6千円程度が標準ですね。
 ところが蓋を開けてみたら3万24円。数が出ないと儲からない故に仕方がないとは言え、これはヒドイ…。


EveryPhone ME
寸法 144.8×72×7.9mm
重量 165g
OS Android 7.0
CPU MediaTek MT6737 1.3GHz*4
メモリ 2GB
ストレージ 16GB
MicroSD 64GBまで
ディスプレイ 5.0インチ
解像度 1280*720
メインカメラ 800万画素+200万画素
フロントカメラ 200万画素
バッテリ 2200mAh

 "ME"は世紀の迷OSを思い出すからやめろとあれほど…。ちなみに「ミドルエンド」という意味らしいですよ。6737がミドルとかウケるw。

 価格は突如として適正っぽいところまで落ちてきており、1万4904円。それでもまだ5千円くらい高いですけどね。


EveryPhone AC
寸法 164.5×82.8×8.9mm
重量 160g
OS Android 7.0
CPU MediaTek MT6737 1.3GHz*4
メモリ 2GB
ストレージ 16GB
MicroSD 64GBまで
ディスプレイ 6.0インチ
解像度 1280*720
メインカメラ 800万画素
フロントカメラ 200万画素
バッテリ 3000mAh

 DPIの粗さが我慢できるならこれが一番の買いモデルではないでしょうか。これがもしフルHDだとしたら6737では非力すぎてアウトだったろうと思います。たぶん賢明な選択でしたよ。
 "AC"は公共広告機構ではなく、「アクティブ」だそうで。6インチの何をもってしてアクティブなのかは小一時間問い詰めたいくらいですけどね。
 
 価格も1万3824円と、格安SIMで半年程度使うなら十分満足できるものでしょう。


EveryPhone EN
寸法 145×70.5×8.5mm
重量 140g
OS Android 7.0
CPU MediaTek MT6737 1.3GHz*4
メモリ 2GB
ストレージ 16GB
MicroSD 64GBまで
ディスプレイ 5.0インチ
解像度 1280*720
メインカメラ 500万画素
フロントカメラ 200万画素
バッテリ 1900mAh

 エントリーモデルで1万778円。んー、税込みだと1万円を超えてしまうので、せめて本体価格を8980円にしてほしかったですねぇ。
 スペック的には妥当な感じです。初めて使うスマートフォンなら合格レベルではないかと。もちろんそれ以上ではなく、あくまで通過点的な扱いで。


 別に個人的な怨恨があるわけじゃないんですよ。自分の金銭的な感覚は世の平均には位置しているだろうと思いますので、そのスタンスから率直に感想を述べているだけです。
 売れるものを安くするのは経済の仕組みからも当然の姿勢で、それについては賛同を示しておきますが、上級グレードの3モデルの値段は明らかにおかしいでしょ。

 ただ、出発点は正しいんだと思います。様々なニーズに応えるためにはこれくらいのバリエーションが無いとダメだという部分ですね。そうであれば尚の事、販売価格もユーザーサイドに立ってほしかったなと思うんですよ。
 さらに、バッテリ持ちを重視する層にとってみれば2000mAh台の製品は最初から選択肢にすら入りません。ちょいとばかりマーケティングリサーチが足りなかったですね。

 お客様は神様らしいのであえて上から言わせてもらえるなら、早急に値下げすべきです。ただでさえ前作のEveryPhoneから1年半も空いてるんですから、そのまま消えることになりかねませんよ。