URLを音声で表すときに、「.jp」を「ドットジェーピー」と言っていることに違和感を覚えた方ならこの記事はドンピシャかもしれません。私も「ピリオドだろうよ」と突っ込んだクチです。

 仕事柄、専門用語の知識が無い方にレクチャーするというのは非常によくあることでして、そんなときに「あーっ、代替用語が見つからないっ」と嘆く場面も多いのです。

 ざっと50音順に並べてみます。

アスタリスク
パソコン初心者の前でこの言葉を使うと「米印じゃないの」と言われます。よく見てくださいよ…。

エスケープキー
PCに詳しくない方は「イーエスシー」と呼んでいるようです。そもそもそういう方々はESCもAltもCtrlもほとんど使ってないですね。

拡張子
こんな重要なことの知識が無いという時点でレクチャーから離脱したくなるのです。

キャッシュ
一般的には現金の意味に捉えられるのであまり口にしないほうが良さそうです。

ストレージ
伝わりません。「容量」とかの言葉に置き換えないとダメみたいです。英語表記にすると「storage」というちょっと異質なスペルなので益々意味不明になるらしいです。

セクタ
最初の二文字で一般人は以下自主規制

タイムスタンプ

これが新しいほうのファイルを云々…と説明していると、聞いている側には「タイムカード」のイメージしか浮かんでこないみたいです。PC用語の場合「日付」じゃないんですよね。難しいものです。

ディレクトリ
昔はフォルダじゃなくディレクトリだったんですよ、と言ってもハテナ顔をされておしまいです。

チルトホイール
これも似たような言葉で「チルド」が浮かぶために意味が伝わりにくいようです。

ハイバネーション、サスペンド、レジューム
ノートPCを使っているなら知っててもおかしくない言葉なのに不思議です。「休止」と言うならまだしも、蓋をした時にこの状態になっていることを知らない方もいました。「スリープ」とか「スタンバイ」と言うと辛うじて通じますが、微妙にそれぞれ意味が違うんですよね…。

ブート
通じないんですよ。普通の人は「起動」と言いますからね。これは日常的ではなくどこかロボットライクな文言なので、逆に浸透しているのだと思います。「再起動」より「リブート」のほうが1文字少なくて楽だと思うのはエンジニアの常識。

ルート
道のほうだと思われます。本当に換言できない部類の用語なので伝えるのに苦労します。

ローカルドライブ
よく使われる言葉であるという理由から、新しい意味が入っていかないんですよね。

 ということで、「拡張子」以外は全部英語ですね。「レジューム」はフランス語っぽいですけど英語です。「再開する」とか「履歴書」とかいう意味があります。フランス語で「resume」は「要旨」とか「要約」とかいう意味になりますね。よく文書類を指す言葉で使われる「レジュメ(またはレジメ)」というやつです。

 PC関係だけで頭の中が埋まっている私のような人間には、これらを初心者の方にも伝わるような言葉に変換するというのが非常に難しいのです。まず大概のPC用語が日本語にできないというところがネックでして、いつも頭を悩ませています。そんな私の悩みとは裏腹に、「難しいことばっか言って、何にも分からないのよね」と非難轟々なわけですよ…orz

 結論。用語が分からないのに操作に熟練しようとか100万年早いと思っていただければ…(^-^;。