・Symphony Helio S25
・iNO Scout 3
・Mobiistar Zoro 4G

 今日紹介するのはいずれも東南アジア及び南アジアのメーカーによるものです。
 後述しますが、GDPと比較するとけっこう面白いんですよ。


Symphony Helio S25

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 一昨日紹介したHelio S10の上位モデルになります。名称からP25を連想してしまいますがそんなことはありません(^-^;。

helios25

寸法 154.2×76.4×7.4mm
重量 168.2g
OS Android 6.0
CPU MediaTek Helio P10 1.95GHz*4+1.2GHz*4
メモリ 4GB
ストレージ 64GB
MicroSD 128GBまで
ディスプレイ 5.5インチ
解像度 1920*1080
メインカメラ 1300万画素+500万画素
フロントカメラ 1300万画素
バッテリ 3000mAh

 唯一の難点が、28nmのP10で3000mAhは少ないだろうということくらいで、あとは概ね満足できるレベルです。高級感のあるフルメタルボディですし、ツヤ消しブラックもオシャレな感じがしますね。

 カメラ部分に目が行く方も多いでしょうけど、メインはSONY製センサー、セルフィーはSamsung製を採用しており、3つのレンズの明るさはそれぞれf/2.0、f/2.2、f/2.2だそうです。今やミドルレンジ以上ではかなり多くなったフロントLEDフラッシュの搭載も加筆しておきましょうか。

 価格は21990タカ(約3万500円)。P10でもこれくらいのスペックなら買う価値はあると思いますね。

 しかしまぁ、Symphonyのリリースペースは異常とも言えるものでして、ここでは紹介しきれなかった新製品がまだ4機種ほどあるんですよ。どんな体制で開発したらここまでのペースを維持できるのか知りたいものです…。


iNO Scout 3

製品ページ

 シンガポールのメーカーだそうです。
 Wikiで調べたところ、携帯電話市場への参入は2008年と古く、高齢者向けのモデルで成功を収めたと書いてありますね。その名残なのか、カメラを搭載しないモデルバリエーションもあり、そのあたりは斬新だなと思います。
scout3
寸法 145.8×73.5×14mm
重量 220g
OS Android 6.0
CPU MediaTek MT6737 1.5GHz*4
メモリ 3GB
ストレージ 32GB
MicroSD 32GBまで
ディスプレイ 5.0インチ
解像度 1280*720
メインカメラ 1300万画素
フロントカメラ 500万画素
バッテリ 4300mAh

 このScoutシリーズはタフネススマートフォンのカテゴリになっているようです。
 バッテリ容量も十分で、SoCとディスプレイサイズ、それに解像度から考えるに、かなり電池持ちは良いのではないでしょうか。

 前述のカメラ無しモデルですが、さぞかし安いんだろうと思って見てみたら、まったく変わりませんでした。スペック表の重量もそのままですので、もしかするとソフトウェアで殺してるだけかもしれないですね。
 最安で390シンガポールドル(約3万1400円)ですから、妥当なところよりは少し高めかもしれません。それでも、現地では有名なメーカーらしいので、ネームバリューでもって売れるんでしょう。

 ちょっと面白いなと思うのは、MT6737なのにQuick Chargeに対応している点です。なぜPump Expressでなかったのかは不明ですが、4300mAhという大きめのバッテリですから、何かしらの技術を採用する必要があってコストとの兼ね合いでQuick Chargeが選ばれたと考えるべきかもしれません。

 iNO mobileのスマートフォンは決して高齢者向けということもなく、ローエンドでも使いやすいように感じました。今後にも注目しておきたいと思います。


Mobiistar Zoro 4G

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 ベトナムのメーカーらしいです。そう言えば名前は目にしたことがあったかも。
zoro4g
寸法 145×72×9.4mm
重量 145g
OS Android 7.0
CPU MediaTek MT6737M 1.1GHz*4
メモリ 1GB
ストレージ 8GB
MicroSD 32GBまで
ディスプレイ 5.0インチ
解像度 854*480
メインカメラ 500万画素
フロントカメラ 200万画素
バッテリ 2200mAh

 ウルトラローエンドですが、ヌガーであることとLTEに対応していることが売りになります。
 ハイスペックを求める必要が無ければこのくらいでいいという典型ではないでしょうか。
 参考までにDPIは196で、7インチHDより少し落ちる程度。粗はそれなりに目立つでしょうけど、チラチラしすぎて大変だということもないはずです。

 価格は1690000ドン(約8300円)ですが、現在通販サイトでは1490000ドン(約7300円)に下がっているようです。ただでさえ安いので一定の数は売れそうですね。

 こちらは若者向けの激安モデルが中心のメーカーとのことです。ラインナップも豊富で、根強い人気があるらしいですよ。


 さて、この3国の国民一人あたりのGDP(2016年・出典:IMF)を、日本も併せて見てみますか。単位はUSドルです。

バングラデシュ 1411.04
シンガポール 52960.73
ベトナム 2173.27
日本 38917.29

 私も高校の政経で習ったくらいしか分からないのですが(^-^;、まぁ一般的には数値が大きいほど裕福だということになります。
 シンガポールは人口が600万人弱しかいないので、一人あたりの額を算出するとこんな感じになってしまうのもしょうがないでしょう。ちなみにアジア圏の1位はマカオですが、人口100万人の国ですからね。

 その視点でいけば、バングラデシュとベトナムと日本は1億人前後でだいたい似たような感じ。つまり日本は飛び抜けて裕福な国と言えるわけです。

 しかし、だからと言って物価が高くても良いという結論にはなりません。殊更、世界中で同じ基盤を使い、同じOSが動いている、品質に大差ないスマートフォンに限っては況やをや…です。事実、シンガポールの製品は日本より安いじゃないですか。

 …うん、今日の理論は説得力がありますねw。