・TONE m17

 MEIZUのPRO 7およびPlusは、1日でレジストレーションが10万件を超えたらしいです。そりゃ訴求力はありますよ。私も欲しいですもん。

 …それに比べて、国内市場の体たらくはいったい何なんでしょうかねぇ(;´Д`)。


TONE m17

製品ページ

 ご存じの方も多いとは思いますが、TONE MOBILEはTSUTAYAが展開するMVNOで、独自ブランドのスマートフォンをこれまでにも販売しています。
 最大の特徴は、プランが一つしかなくてしかも1000円無制限(高速通信は別枠パケット購入)という部分ではないでしょうか。
 ただ、残念ながらSIMのみの契約はできず、必然的に端末セットになる点に注意が必要。そこで、今回新規取り扱いになったm17がどんなものなのかを見ていくことにします。
m17
寸法 144×71×8mm
重量 148g
OS Android 7.1
CPU Qualcomm Snapdragon 410 1.2GHz*4
メモリ 2GB
ストレージ 16GB
MicroSD 256GBまで
ディスプレイ 5.0インチ
解像度 1280*720
メインカメラ 1310万画素
フロントカメラ 500万画素
バッテリ 2580mAh

 えーと、非常に芸の無い感じで、中身はそっくりそのまま富士通のarrows M04ですね。筐体も同一で、ロゴを消したり付けたりしてるだけじゃないですか。

 となってくると、回線契約のために端末を必ず買わなければいけないのは辛いですねぇ…。少しでも大きい画面がいいならm15という選択肢もあるにはあるのですが、そちらは防水もおサイフケータイも対応していない上に、Androidもロリポップなので積極的に選ぶ意味はありませんし。

 価格ももちろん富士通に倣っていて、税込み37584円。金利手数料も上乗せされるため、実際の月額はデータ専用で使っても3000円近くになってしまいます。これではメリットなんて皆無に等しいのではないかと。

 まぁ当のTONE MOBILEも承知しているらしく、ターゲットがスマホデビューのジュニアやシニアと銘打っている理由もまさにそれでしょう。
 MNPではまったくお得が無いので、新規の客層が大半だとは思います。つまり、「こんなもんか」と無理矢理納得させる商売ですね分かります(-_-;。


 おそらく今後TONE MOBILEの製品を紹介することは無いはずですので、辛辣に書かせていただきました。
 あるとすればm14やm15のように他での取り扱いがないオリジナルモデルを発売する時ですが、叩かなくてはならない価格設定ばかりのTONEに期待はできないでしょうねぇ。

 末端のユーザーまで諸々満足できる製品やサービスを展開するのが企業努力というものだと思うんですよ。
 私一人が吠えるだけではなく、誰もが「おかしいぞ」と感じられるようになって初めて、市場の変革がなされるのではないかと考えています。