今は光回線が一般的になりましたので、アナログモデムでの通信はもちろん、ISDNやADSLなんてのもどんどん過去の遺物になってしまう勢いです。だいたい今の若い人たちに「昔は33600ボーのモデムに感動したものじゃフォッフォッフォッ」とか言っても通じませんし。

 私が光にしたのは2年前のことですが、それまでは10年以上ADSLでした。光の爆速ぶりに感動したものです。

 ずいぶんと昔から、定期的に回線速度を計測してきたので、今日はそんな測定ができるサイトを紹介したいと思います。

 ADSLの場合には基地局からの距離が如実に反映されるために、例えばNTTのサイトでは最寄りの基地局から自宅までの距離を知ることができました。近ければスピードが上がり、遠ければ下がるというのがくっきり顕れるわけです。
 気付いた頃から存在していてずっと使っているのが「BNRスピードテスト」ですね。
 フレッツADSLの頃は、どんなにがんばっても下り8Mbpsが限界でした。一番回線がすいているであろう時間に試しまくってこの数値でしたけど、普段は4Mbps出れば御の字という状態で、今から考えるとよくあれで満足していたなぁと思えます。
 光にしてから1度引っ越しているので、計測データは2つあります。引っ越す以前の下りが92Mbps、引っ越してからは61Mbpsです。明らかに遅くなりましたけど、まぁどうにもできないのでこれでいいことにしています。ってか、前者でも非常に遅いんですけど、これは後述します。

 最近だと「ブロードバンドスピードテスト」というサイトでも計測しています。しかし、やるたびに大きく結果が変わるので参考程度に。ちなみに、回数を重ねるとやたら遅くなるときや滅茶苦茶速くなるときがあるので、5回くらい試行して平均を採るのがいいかと思います。ここは単位が「MB/s」なので上のサイトとの比較は同一単位に変換する必要がありますが。
 ここでの計測結果は下り平均が140MB/sでした。「速度.jp」も同じシステムのようですので、似た結果になっています。ちなみに最高記録は292MB/s、最低は80MB/sです。ちょっと考えればこの差が出る理由は分かりますよね。

 他には、「USENスピードテスト」だと27MB/s、「ラピッドネット」だと38MB/sという結果でした。

 このように、計測サイトによってまちまちなので、いったいどれを信じればいいんだという話になりますね。速い結果が出ると嬉しいのでついそこを多用してしまいがちなのですが、結局のところこれらの回線速度計測はあまり意味がないのです(ここにきて全否定(^-^;)。
 実際にダウンロードしたりサイトを巡回したりする際にはいろいろなサーバやらホストやらを回っているわけですから、受け取り側の速度による影響はADSLの時代に比べると激減していますので。
 計測サイトだって、そこのサーバからダウンロードする際の数値なので、それが違えば結果が変わるのは至極当然ということなんですね。

 光になっていれば500MBのファイルだろうが4GBのデータだろうがストレスなくダウンロードできます。ADSLなら2GBのダウンロードで6時間かかったこともありましたorz …ですから、気休め程度に計測するのが楽しみ方の一つかもしれません。躍起になって速度を追い求める時代は終わったとも言えるでしょう。

 ではこれらの回線速度計測サイトの有益な使い道はと言うと、
・回線がすいている時間帯をチェックする
・外出先でスマートフォン等をLTEに繋いだ際の位置的速度を知る

 といったところでしょうか。特に後者は電波の強弱が関係していますから、例えば職場での平均速度を知っておくとか、よく行くそれぞれの場所でどんな速度が出ているのかというのをチェックするとかいう場合に使えるかもしれません。当たり前ですが、計測サイトは同じところにしておきましょう(^-^;。
 また、ワンタップで計測できる便利なアプリも多数ありますから、それを一つインストールしておくという方法もあるでしょう。実は同じ場所でも、キャリアによっても端末によっても違います。可能なら友人のスマホでも計測したりするといろいろと見えてくるかもです。

 家庭内のWi-Fiも、光にしてから格段にスピードアップしました。そうなると今度は端末の性能がもろに影響してくるので、処理能力の低いスマートフォンがモタつくのにイライラすること間違いなしです。「光にしたのにWi-Fiの速度変わらないよ」という方が身の回りにいましたけど、「それはあなたの端末が時代遅れだからですよ」と口から出るまでに、ガン告知をする主治医の気持ちを味わうことができましたよ (´▽`)。