・KONKA T1
・LANIX Alpha 950XL
・Panasonic P101

 ZTEがアメリカ国内で大変なことになってるんですけど、本国まで波及しそうな勢いの気がします。QualcommのSoCを搭載した製品が発売できなくなるわけでしょ? 大打撃じゃないですか…。


KONKA T1

製品ページ

 KONKAのフラッグシップモデルにあたります。主力製品はほぼローエンドですから、ここまで盛ったものは珍しい部類です。
konkat1
寸法 157×74×7.9mm
重量 169g
OS Android 7.0
CPU MediaTek Helio P23 2.3GHz*4+1.65GHz*4
メモリ 6GB
ストレージ 64GB
MicroSD 128GBまで
ディスプレイ 5.99インチ
解像度 2160*1080
メインカメラ 1300万画素+500万画素
フロントカメラ 1600万画素
バッテリ 3450mAh

 どう考えてもバッテリは少ない気がしますけど、それ以外は不満も無く使えるスペックに仕上がっていると思います。
 SIMスロットとMicroSDスロットが排他仕様ではない部分にも魅力を感じます。
 また、指紋センサーは背面のレンズ横に付いてまして、フロントの物理ホームボタンに見えるものはディスプレイ内のソフトウェアボタンらしいです。紛らわしいですが。

 価格は2199元(約3万7500円)となっており、これはまぁいつものKONKAの設定ですね。他の中国メーカーに比べるとどうしても割高で、同スペックの相場が2万円台半ばから後半に落ち着いている中で、果たして受け入れられるのかは微妙です。


LANIX Alpha 950XL

製品ページ(Alpha 950)

 Iliumシリーズを展開するメキシコのメーカーです。
lanixalpha950xl
寸法 158.1×76.5×8.2mm
重量 168g
OS Android 7.1
CPU Qualcomm Snapdragon 425 1.4GHz*4
メモリ 2GB
ストレージ 16GB
MicroSD 128GBまで
ディスプレイ 5.99インチ
解像度 1440*720
メインカメラ 1300万画素
フロントカメラ 1600万画素
バッテリ 3000mAh

 5.7インチの950からディスプレイサイズとバッテリ容量が少しだけ大きくなったのがこの950XLです。現地時間の4月13日から販売開始となっているようです。しかしまだ製品ページが無いので、画像も950のものを拝借しました。

 ベースモデルの950は同社初の18:9ディスプレイを採用した製品であり、SoCやメモリ・ストレージ等は貧弱なものの、1600万画素のセルフィーのおかげでけっこうなヒットになったと書いてありました。南米市場の販売台数の基準がよく分からないのですが、3万台売れたそうです。

 その後継ということで、コンセプトを変えずに大きくしただけの端末なわけですが、意外と大きく取り上げられています。コロンビアのサイトでいわゆる「開封の儀」的なところを見つけまして、箱からパッケージング、そして本体に至るまでなかなかの高級感だなと感じたのでした。
 なぜかコロンビアペソでしか出てこないのですけど、600000ペソ(約2万3600円)以下とあります。この筐体と、そもそもの全体的な価格が高い南米でこれなら、割と安いほうではないかと思いますよ。


Panasonic P101

 インドのSangeetha Mobilesというショップでの専売モデルであり、店頭でしか購入できないようです。
 P101という名称で真っ先に思い出すのはデジタルムーバの名機ですよね。LUMIX Phoneの101Pというのもありましたけど、インドの人にとっては普通にP100の後継としか受け取られないんでしょうねぇ。
panasonicp101
寸法 148.8×72×9.1mm
重量 145g
OS Android 7.1
CPU MediaTek MT6737 1.3GHz*4
メモリ 2GB
ストレージ 16GB
MicroSD 128GBまで
ディスプレイ 5.45インチ
解像度 1440*720
メインカメラ 800万画素
フロントカメラ 500万画素
バッテリ 2500mAh

 インドでのPanasonicも18:9にシフトしつつある証拠です。だいたいがローエンドであっても、中国市場と同様に縦長ディスプレイは必須と考えているのではないでしょうか。

 スペック的にはどうってことのない端末ですが、やはり注目すべきは価格になります。
 6999ルピー(約1万1400円)の本体価格は、Idea Cellrarのプリペイドプランに加入することで2000ルピーのキャッシュバックを得て実質4999ルピー(約8200円)。
 しかも199ルピー(約325円)で28日間10GBまで使えるプランに合計6度チャージすることができ、2千円弱で60GBのパケットを得られるという大盤振る舞いっぷりですわ。

 市場の急速な拡大には、こうしたサービスが一役買っていると考えるのが正解かもしれませんね。


 インドPanaに限らず、店頭限定モデルの場合には公式サイトに製品ページを設けないメーカーが多いです。
 要するに、たまたまお店に来た客にアピールして買ってもらえるか否かという勝負をしているわけで、事前の情報無しでも魅力を盛り込まなくてはならない厳しい条件が付されるのです。

 現代の日本に目を向けてみると、買う前にネットで下調べをした上で家電店やキャリアに行くという方も多いのではないでしょうか。少なくとも私は、店頭で一目惚れして衝動買いまで至ったなんてケースはここ10年くらいありません。金額が大きければ大きいほど、みっちり調べて是非を検討しますよね。価格面の折り合いまで含めて。

 そんな理由から考えると、昔はプレミア感があったのかもしれませんけど、今の世の中で店頭限定とか、不利でしか無い気がするんですよ。
 当ブログをご覧の皆さんなら、「ここでしか売ってませんよ!」という売り文句に煽られることは無いですよね?(^-^;