世の中ゴールデンウィークだと言うのに朝から晩まで仕事をしています。頭と身体が休まる暇もなく、半分覚醒状態で「橘氏と立ち話」というオヤジギャグが浮かんできて脳内ヒットしましたけど、既出でしたorz

 それがどうして既出であると分かったかというのが今日のネタです。

 要するに「インターネットで調べたから」なんですね。何の予備知識も無く突然脳裏に出現した文字列だったので、「これは一世風靡するギャグなのでは」と思ってググってみたら、2080件もヒットしたという有り様。大抵は既に先駆者がいるということですよ。

 例えば、このブログのタイトルを決める際に様々な候補を検索して篩いにかけました。GoogleだけでなくYahooやBing等も使って。同タイトルでアクティブなものが無かったので最終的に「電脳あれこれ」でGoということになったのですけど、その他の候補は軒並みかぶってましたよ。自分の発想力の貧困さを嘆くばかりでした。

 他にも、「会社名を決めるとき」とか「子どもの名前を付けるとき」とか、大いに役立つと思います。
 会社名は、該当する法務局の管轄内に同じ名称があると登記できないことになっています。法務局でも調べられますが、定款や登記申請書を作成したりしたあとに発覚しても遅いのです。起業するなら、考えた会社名で一度は検索してみるべきでしょう。
 子どもの名前については、同姓同名で変なものにヒットしないか確実に調べておく必要があります。特に犯罪者関係ですね。ほとんどの人は自分の名前をググったことがあるはずですが、世の中は広いのでいろんな自分が出てくるのです。最近だとFB問題や検索サジェストの訴訟例などが取り沙汰されてますね。何でもかんでもヒットするというのは考えものなのかもしれません。

 こんな話がありました。
 ある高校生が内定をもらったのですが、何の前触れもなくそれが取り消されたということです。会社の人事部で内定を出した人間の名前を次々と検索したところ、その高校生を誹謗中傷する書き込みが見つかったからという理由で。
 何の非もなければそこまでひどい書き込みがなされるはずがない、コミュニケーション能力に問題があるのではないかと、上層部から採用にストップがかかったらしいのです。書き込みされたのは本人で間違いなかったものの、実はまったく思い当たるフシがなく、たまたま攻撃の対象にされていただけでした。あずかり知らないところで展開されていた実名での誹謗中傷が、そこで初めて発覚した…という経緯だったのです。

 誰が一番悪いのかは明白ですが、まさにこれこそがインターネット検索の恐怖であり闇だと思います。
 みなさんも改めて自分の名前をググってみますか?ちょっと勇気が必要かもしれませんねぇ。

 世の中の大半の人は、「必要な情報を得るため」にインターネット検索を利用していると思います。しかしながら、そこには知りたくなかった情報が紛れ込んでいることもあるということです。今では無くてはならないものになったインターネット検索ですけど、同時に私たちは「検索される側」にもなったのだという理解を追加するべきでしょう。