いきなりP9 liteがランキング2位に入ってますね。1位はGalaxy S7edgeですけど、この構図は2ヶ月くらい崩れないんじゃないですかねぇ…。

 さて、タイトルの通り、Google PlayでDL可能であれば、スマートフォンだろうがタブレットだろうがベンチが走るのは同じOSの強みと言えるでしょう。今日はそんな話題とその結果をまとめてみます。

 CPUテストと言えばGeekbench 3を思い浮かべる方も多いと思います。確かにGeekbenchは信頼のおけるCPUベンチで、極めて正確に結果が出ることでも知られています。
 しかし残念ながら、その結果が操作性に直結するものでもないのは事実。実際はそこまでハードな処理をする場面というのは少なく、Geekbenchは純粋な性能のみを評価する趣旨であると捉えるべきかもしれません。

 そこで、はるか以前からPCでも代表格のベンチだった「Super PI」をAndroidでも走らせてみようじゃないかと思い至ったのですよ。ちなみに東大金田研究室のPC版はこちら。Vectorに飛びます。おそらくパソコンのベンチと聞いてこれを頭に浮かべない人はいないのではないかというくらい有名ですよね。
 参考までに、うちのメインPCはCore i7 860という6年前のものですけど、100万桁の計算に要した時間は14秒、うちにある中で最速のCPUは8秒という結果になっています。これに倣い、Android端末でも100万桁で計算させてみました。ですが、時間の関係で全機種のテストができなかったことをご了承ください。

Super PI(s/1M)
smartphone 
Arrows 301F    9.455
ZenFone 2  12.574
NEXUS 6P  12.769
Ascend Mate7    8.905
GR5  27.434
tablet 
NEXUS 7 2013  28.929
G Pad 8.3  13.844

 なんでしょうかこのバラバラ感は。クロックにも、コア数にも、ブランドにも依らず、ましてや使い勝手と一致するわけでもなく…。ウチでもっともカクつく端末であるMate 7が一番速いという時点で信憑性を欠くのですが、まぁ一つの指標としては意義があるでしょうし、そのまま上げることにしました。

 特にGR5の遅さにはビックリ。まぁそこまでサクサク感が無いのも確かではあるのですが、G Padより遅いとは思えません(^-^;。遅いコアがあるのが結果に影響しているのかなと思ったのですが、そんなわけでもなさそうですし、あくまで得手不得手の問題なのかもしれませんねぇ。
 iPhoneとも比較したかったところですが、App Storeでは120円と有料アプリ扱いだったので敬遠しました。あしからず(__;。

 なお、バックグラウンドで何も動いていないことを確認した上で3周走らせ、最速の数値をピックアップしています。

 しかしながら、これを見る限りでは、携帯端末用のSoCは円周率の計算だけならPCに勝るとも劣らないレベルまで進化していると言えるでしょう。各ボトルネックの関係で、PCと同等の性能を引き出せるようになるのはまだ先になるかと思いますが、それも遠い未来の話ではないと推測できます。

 学生時代は「産医師異国に向かう。産後厄なく産婦宮代に。虫散々闇に鳴く」なんて覚えたものですが、今となってはそれも過去の話なんですね。わずか8秒で100万桁が計算できちゃうわけですから…。