前回、「Todo Backup Home」を試用させていただいて、すごくユーザーフレンドリーな作りになっているなぁと感動したので、もう一つパーティション管理のアプリケーションを使ったレビューも書くことにしました。実は自作をするようになってからこうしたパーティション管理系は使うことが無かったのですが、これは自作派にもおすすめできる作りになっていると感じました。昔よくあったようなエラーばかり吐く超不安定なソフト群とは別格です。

 バージョンは「Partition Master Professional 11.0」になります。ダウンロードはこちらからどうぞ。
 また、パーティション操作に関する簡単なヘルプページもありますので、そちらも併せてお読みいただければ分かりやすいかと思います。

 なお、今回インストールしたPCは仕事用のマシンで、前回テストしたものとは別です。
 組んだのはちょうど3年前の6月。CPUはAMDのA6-5400Kという省エネ&省コストPCです。OSはWindows7で、システムドライブにSamsungのSSD「840」120GB*2をRAID0で組んでいます。いつもなら初期設定で分けているはずのテンポラリ用ドライブを切っていなかったために、この機会に利用させていただくことにしました。

pmp_1

 起動するとディスク情報を読み取って表示してくれます。RAIDにも対応しているので、お目当てのCドライブが
しっかりと出てきてくれました。

pmp_2

 先んじて「クリーンアップ・最適化」の効果を検証してみることにしました。

pmp_3

 対象ファイルを細かく設定できます。ChromeのキャッシュやCookieは消されたくなかったのでチェックを外しましたが、それでもトータルで564MBのファイルをクリアすることができました。表記が「564MB 個のファイルを…」となっているのはご愛嬌(^-^;。

 で、最適化して、ビフォーアフターで速度を比較しようと思ったのですが、そのデフラグが1時間放置しても1%から一向に進まなかったので今日のところは断念…。そもそもSSDはデフラグをかけるものでもないですし、まぁいいですかね。ちなみに、3年前に比べてランダムリードの速度落ちが顕著だったので、そこが改善されるか確かめたかったのですよ。時間ができたときにやってみます。お待ちください。

 このツール部分だけを抜き出して、DL価格980円とかにしたらかなり売れそうな予感がするのは私だけでしょうか(^-^;。

 では本題のパーティション管理に。

pmp_4

 項目がこのように表示されます。今回は分割が目的だったので、まずはCドライブのサイズを調整することに。

pmp_5

 バーの両端にある丸い印をドラッグしてサイズ変更できます。きっかり5120MBにしたかったのですが、微調整が難しくて一番近いところを選択しました。上下ボタンで設定しようとすると、前後の未割り当て領域が連動して動いてしまうので、その部分は改善を希望します。サイズを直接入力できるようになるといいですね。

pmp_6

 「OK」を押すと、未割り当て領域として新たなドライブ候補が出てきます。プライマリ設定にし忘れていましたけど、あとからいくらでも変更可能なので問題ありません。

pmp_7

 操作メニューから「パーティションの作成」を選択します。ラベルはご自由にどうぞ。別に付けなくとも構いません。ドライブレターは順に充てられます。これもあとから変更可能です。

pmp_8

 最後に、上の左から3つ目のアイコン「変更を適用」というチェックマークを押さなくてはいけません。このまま終了してもパーティションには反映されませんのでご注意を。

 リブート後、BIOS上のドットテキストで進行状況が出てきますが、ほぼ待ち時間も無く、そして当然何の問題も起こらずに再起動完了です。

disk_after

 しっかりと作成したパーティションがWindowsから認識されています。このあと、ここにページファイルと各キャッシュを置くように設定しました。
 ドライブレターは、「C システム」「D テンポラリ」「E データ格納庫(HDD)」「F DVDドライブ」というように順番に付けたかったのですが、「Partition Master Professional」ではオプティカルドライブのドライブレターを変更できないので、それはまた別作業になります。可能なら、付けられている全てのドライブレターを一括で変更できる仕様にしていただけるとありがたいですね。

 さて、このソフトウェアは前回紹介したもの以上に機能が豊富で使い込み要素が満載だと感じました。システム要件もかなり低めですし、XPだけでなく、リムーバブルメディアやFAT12にすら対応しています。例えば、写真が満載されている大容量のメモリーカードでも、2GBずつに切り分けることで、32bitのXPでも認識可能になったりとか、昔のパソコンのデータドライブを数GB切ってネットワークドライブ専用にしたりとか、他にも有益な使い方がたくさん見つかりそうです。

 今回は私の環境が特殊ということもあり(^-^;、分割のみのレビューとなりましたが、メーカー製PCのパーティションの切り方に納得がいっていない方には打って付けの製品だと思いますね。最近のは知りませんけど昔は、320GBのHDDを200GBと120GBに分けて後者をデータドライブにしているとか、1TB以上の大容量HDDでありながらまったくパーティションが切られていないとか、そんな意味不明なものが多かったんですよ。自分が使いやすいように自由にカスタマイズできるという点からも、このソフトウェアを導入する価値は大きいと思います。まずは体験版をDLされてお試しになってみてはいかがでしょうか。