カテゴリ的には新製品ではなく、国内取り扱いがやっと始まりましたよという話題です。かれこれ半年近く気になっていただけに、やっときたかといったところです。

LG X screen

 J:COMのみで入手可能とのこと。プレスリリースはこちら
 KDDIの連結子会社であることはご存じかと思いますが、J:COM MOBILEは昨年の10月末にできた新しめの通信業者です。au回線を利用しているので、速度には定評があるみたいですね。
 まぁ、MVNOとは呼べない料金体系ですし、加入できる地域も限られているのであまり食指は動かされませんけど。
 さらには端末のみでの購入はできず、スマホセットのプランに入って初めて手に入れられるという典型的抱き合わせ商法。2年縛りがあるので支払額は相当なものですよ。割引は適用されるものの、端末代金は33000円だそうです。

 発表されたのは今年の2月でしたが、改めてスペックを見ていきましょう。
 CPUはSnapdragon 410で1.2GHz*4、メモリは2GB、ストレージは16GB、5インチのディスプレイで解像度は1280*720、メイン1300万画素のカメラ、バッテリは2300mAh、OSはAndroid6.0となっています。
 何と言っても特筆すべきは1.76インチのセカンダリディスプレイが搭載されている点でしょう。メーカーサイトの画像だと分かりにくいですが、上部右側に配置されているみたいです。カメラの横で常時表示が可能とのことですが、解像度は520*80と、インジケータ的な用途だけでなくいろいろできそう。専用のアプリとかが開発されたら面白いことになりそうじゃないですか。

 …惜しむらくは専売になっている点ですよね。おかげでプレミア感が上乗せされていて、端末性能に比例した価格が実現できていないところが痛々しいったらありゃしない。何よりも、使える地域が限られているので、出張がある人は空白地帯が生じてしまうということじゃないですか。携帯端末の意味が無いw。

 ちなみに海外の価格設定はだいたい2万円弱です。セカンダリディスプレイを除けば性能は屁みたいなものですから、これでも高いくらいですが。どうしても使いたければ、このようにさんざん酷評された後、傲慢な価格が是正されるのを待ってからでも遅くはないと思いますよ。

 使える範囲が全国のauエリアを余裕でカバーし、端末価格が1万2000円、月々無料通話込みの使用料が1980円なら、購入対象の最下部には入れてやってもいいですが、現時点では魅力の欠片もないですわ。至極残念。いろんな意味で。