ニンテンドークラシックミニが大人気みたいですね。
 売価税別5980円なのに、現在の価格コム最安値が8480円、amazonでは中古品が11980円で売られています。リサイクルショップでは買取価格が定価を上回っているところが多いようです。
 転売厨が儲かるのはそもそもの定価に問題があると個人的に考えていますので、クラシックミニ2があるならせめて1万円以上にしてほしいと思いますね…。

 さて、今日はニュース関連は少しお休みして、どのスマートフォンを替えばいいか迷っている方向けの一つの指標となりそうなベンチマークについて書きたいと思います。

AnTuTu.com

 すっかり世界標準となった感のあるAntutuですが、昔は中国製の端末で変にスコアが伸びるチートが横行していたんですよね。今はそんなこともないようですけど。

 体験談も書いておきましょうか。

 かつての中華パッド等では、Antutu Xより前のバージョンでスコアを上乗せするのが当たり前で、ひどい場合には正確なスコアが出るAntutu Xを走らせるとエラーを吐くようにしていたものさえありました。3~4年前の話です。
 具体的には、Antutu Xで6000程度のタブレットがそれ以前のバージョンだと13000になってたりしたんです。

 結局のところ、「性能が良い」と騙るためのチートで、この問題は世界中から叩かれたように記憶しています。
 メーカーの信用度を下げてでもその場しのぎの売り方をしていたということになるでしょう。私も8台ほどそんな機種を所有していましたが、予想通りその大半の製造元は現在姿を消しています…。

 スマートフォンやタブレットの性能はSoCがすべてと言ってもいいでしょう。どんなに高解像度のディスプレイを採用していようが、大容量をメモリを積んでいようが、SoCが性能を引き出せなければ意味がありません。
 よって、荒っぽく言えば、「SoCの性能=端末の性能」であると考えても差し支えないはずです。
 しかし、実際のところは同じSoCでも微妙に結果が異なってきます。設定されたCPUのクロックはもちろん、メモリの速さやディスプレイの解像度、ストレージの転送速度も大きな要素となり、目に見えてスコアに違いが出るのです。それを測るのがAntutu Benchmarkであると言えます。

 単純なCPU性能ならGeekbench、主にGPUに主眼を置いたものなら3D Mark、ストレージやメモリの速度計測ならA1 SD Benchと、各々に特化したベンチもあるのですが、Antutuは総合的な性能を一つの数字で算出します。ここにベンチマークアプリとしての意義があると思いますね。

 些かランキングの発表が遅いのは難点ですが、発売されている端末の中で買いたいものがどの程度の性能なのかを知るためにも、これは大いに利用すべきでしょう。

 今年9月時点でのSoC自体のランキングをまとめておきます。前述の通り、同じSoCでもスコアに差はありますが、だいたいの端末性能はこれらの前後であると見て問題ないと思います。

メーカーSoCスコア
AppleA10170124
QualcommSnapdragon 821160856
QualcommSnapdragon 820138026
AppleA9133781
SamsungExynos 8890129865
MediaTekHelio X25  97383
HiSiliconKirin 955  96043
HiSiliconKirin 950  92746
MediaTekHelio X20  92033
SamsungExynos 7420  86652

 やはりA10が抜けています。それでいて電力効率も優秀なのですから、よほどのAppleアンチでない限りiPhone 7を買えば性能には満足できるでしょう。
 スナドラは820から821への性能アップが劇的とも言えるレベルです。これから買うなら820よりは断然821ということになります。しかし、このベスト10に他のスナドラが入っていない点は覚えておくべきですね。6xxはHelio X2xよりも格段に落ちますので、同価格帯だったらわざわざSD 6xxを選ぶ意味はありません。
 来年登場のGalaxy S8に搭載予定のExynos 8895は16万を軽く超えてくると見られており、一部では「20万オーバーか」とも言われています。スコアのリークが楽しみですね。

 Antutuのデータベースにはニューカマーが出てくることも多々あります。時には発売前の端末が登場することも。海外の情報系サイトではここからのリークというパターンもけっこうありますね。ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
 蛇足ですが、AnTuTu.comは常に重いです(^-^;。覚悟して開いてください。

 他にも、世界計、中国、台湾、香港、韓国、アメリカ、ロシア、ドイツ、インド、ベトナム、マレーシアの各国で売れ筋の製品(シェア表示)も参照できます。これもなかなか興味深いですよ。見事なまでにお国柄が表れてたりして。
 …ってか、ここに日本が入ってない理由はなんとなく分かりますよね。付和雷同性は海外から見たら嘲笑の対象でしかないようです。